― クレイエラの森 炭焼き小屋傍 ―
[歩きながら、ふと思うのは二年前に別れた師匠のこと。
最後の試練に打ち勝った少年に『閃影』の号と太刀を授けた後、彼の人はまた宛てない旅に戻って行った]
……今のこの国の状況見たら。
師匠、なんて言うんだろーな。
[考えても詮無い事が、つい、声になって零れ落ちる。
それから、ふるふる、と数回首を横に振って過ぎったものを振り落とした。
そんな感じで自分の内面に意識が行っていたから、ファミルと愛馬の様子>>460には気づく事もなく。
呼びかける声>>464に、淡い紅をひとつ、瞬いた]
ああ、ただいま到着、ってね。
ここに来るまで、上は落ち着いてたよ。
[それから、軽い口調で、視認の結果を報告する]