……硬っっ…… てえ! [剣を挟みこまれたまま、呻く。ぐっと力込めると、獅子の首元から袈裟懸けに切り下ろすように引き抜いた。が、最初に切り込んだ部分以外は浅い傷にしかならないか。] っそ、ちょいカレル一旦離れるぞ。 その獅子、一度じゃ斬り込み切れねえ![一頻り咆哮を上げた獅子は、ぎょろりとした瞳をこちらに、そしてカレルへ向けていた。]