人狼物語−薔薇の下国

491 【SF人狼騒動村】Sleeping Silver SheepB〜敵は海賊!だけじゃない〜


警備員 ディーク

  ―― 記憶 / テオドール ――

[最初に会った時の第一声に絶句されたのを覚えている。]


 そっかあ、違う人なら、違うんだ。


[そんな風にけらけら笑って頷いた自分が、それから幾度となくテオドールに投げかけることになる『子ども特有のなに、なんで』は、
きっと、その時の年齢には似つかわしくないほど幼いものだったろう。
十五年前に船について、まともにヒトと話せるようになるまでいくらかかかった、更にその後のこと。
十を優に過ぎた子どもの口にする言葉としては、少々異様であったかもしれない。

機関室では暴れたりはしゃいだりはしなかったけれど>>347、やらかしたことがなかったといえば嘘になる。
たまたま大人たちが出払っているときに、鳴り響いた異音と点灯した赤いランプ。
慌てて駆けよれば、機械が熱を持っていた。
廊下に飛び出して人を呼ぼうとしても、どうしても誰も見つからなかったから、
必死になった自分は、厨房に走って両手にバケツ一杯の氷を持って帰ってきて、
“熱が出たら冷やせ”、を忠実に実行したわけである。

かくしてエンジンは全員泣いた>>399
そのままいえば、水がぽたぽた滴る感じになった。

――なお、その後しばらくの間、機関室の前の廊下に『わたしわ きかいに こうりをのせました』と書いた札を首にかけた子供が、セイザの体制で暫く座ることになったとか。]

(464) 2017/11/29(Wed) 00:20:27

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