[変わってないのはお互いさまだと、呟くのは心のうちに留めておく。大体、子供の頃は剣で勝負していたはずが、いつの間にか取っ組み合いに発展していたものだ。剣で勝負を付けようというのは、おそらくこれが最初。] 王が必要ない者なら、それでもいい。[さらりと伝えられた言葉に、頷く。] 俺は、俺の道を行くだけだ。[そして、その道に立ちふさがるおまえを斬る。最後の言葉を視線に込め、相手の宣と共に地を蹴った。]