[ナイフは効果を成していなかったらしく、
直後、ドロイドの海から浮かび上がった腕に足を取られ
引きずり込まれそうになった。
己の足を掴む手へ蹴りを繰り出せば離れたか。60
余分なダメージがいったかはどうとして、
気が付けば周り全てがドロイドの囲いという状況だった。]
最初にいい事がある時ァ、ロクなことがねえ。
[それでも口元へ笑みを浮かべるのは
常に強気で居ろと教えられてきた自らの矜持故。
ちらりと思い出すのは騒動が起こる前のこと。
一瞬、目を閉じれば――開けて。
こちらの動きを窺っているのか、距離のあるドロイドへ
拳を叩きつけ67、リボルバーを手にする。
標的を絞っている時間はない。
数を撃てば当たる距離にドロイドが居る。となれば。
なりふり構わず見えた場所へと撃つだけだ。15 5 87 99 16]