( ええい――ままよ。) そこに居るのは、マチュザレム共和国の一行か![ 意を決して飛び出す方を選んだ。迷った時は踏み出せ。そう教えられていた。] 自分はサシャ・ヘイズナイト。 嘗て貴国民であったテオドール・ヘイズナイトの嫡孫にして、漂流先の南ナミュール島東部・スルジエで三代に渡って世話になっている者であります。 貴国に対して、亡命を希望したい!! [ 所持していた短剣を投げ捨て、両手を広げて近寄っていった。*]