危ない![とめる間も、警告をあげる間もなかった。気がついた時には赤い髪の青年に向かって鋏が飛び、血が広がる]大丈夫ですか![間髪いれずにコンラートが殴り返し、鋏を投げた狼藉者は廊下へと倒れる。今度はとめる間はあったけれど、とめる気は起こらなかった。そのまま歩き去ろうとする背に慌てて追いつく]