聞こえているか? もう、眠ったか…?[明かりを落とした部屋で、寝転がりながら昔もそんな風に声を掛けた。返事があると決まって、ベッド越しの会話が始まる。盛り上がって、そのうちお互い起き出してしまって。寝台の端に腰掛け向き合って、月が傾くまでの夜を明かした。翌日揃って、欠伸を合唱し眠気眼を擦ったのもいい思い出だ]