[ 主任操縦士。
一応、役職に"主"の字を掲げる者である以上、アクセスしようと思えば、パーソナルデータベースを見ることも可能であろう。
ただ、幾人ものデータベースへと目を通すことほど、時間と意味の無駄遣いであるとナネッテは思っており。
その権限を行使したことは、今までに一度もなかった。
これからも、ないと思うけれど。
もし仮に、有事の際、必要に駆られれば、見るとこを躊躇わないだろう。
とはいえ、海賊と繋がりがあったというのであれば、ナネッテ自身もそうであるけれど。 ]
スノウとラヴィは、
存分に堪能できましたか?
ディーク警備員。
[ 上司の𠮟責が飛んだのは、ばっちり印象に残っていたから、当然名前もしっかり把握済みである。
彼が自分の噂話を聞かされていたとは知らないまま、昔の挙手を思い出し、そう問うてみる。
貴方の尻尾も十分モフモフですよ、とは言わなかったけれど。 ]*