― 現在・士官学校跡地 ―
呪われた身、なぁ。
進んで呪われなくても、んなもん振りほどくって選択肢だってあるだろうに。
ま、お前さんの人生だ、お前さんの好きにすりゃ良いんだが。
[時折説教くさくなってしまうのは、教官時代の名残か。
公爵という地位も、名門の血筋も。
使い方によって、平和のためにも戦乱のためにも利用できるだろうに――と。持たざる者からは、そう思えるのだが、そう容易くもないのだろう]
騒がれてる頃合も何も。
んなもん、馬走らせてた時点でとっくにだろ。
[そろそろ戻りましょうか、という声>>456には苦笑いを零し。
白馬の鬣を撫でて、リエヴルの後について城砦へと戻り行く。
途中、士官学校跡地近くの帝国の陣地に居たどこぞの少尉殿>>446からリエヴルが進言という名の小言をいただいたかもしれないが、ついてきただけの護衛は知らんぷりである]