── 少し未来の話 ──
[ それは、ノーラと別れてからのことだったか。>>418
はたまたそれよりも後であったか。
赤い聲に、ぐっと眉を寄せた。
苦戦しているようだったから。
ナネッテは、誰にも見られぬように、メイン・サロン周辺へと赴いて。
轟音>>447を頼りに、"現場" を探す。
そこは武器保管庫。
火薬の臭い、煙の臭い。
噎せ返るような、ひっくりかえした《罪》の場所。
囂々と燃え盛る火の海に、人影が見えて。
"まだ"間に合うかと思った矢先、火薬へと誘爆する。
慌てて逃げようとした矢先。
ピンッと"何か"が跳ね、その頬を掠めるもの。 ]
っ、!!
[ それはボタン。
熱に燻され、血に塗れた衣服のボタン。 ]