[自分の言葉を聞けば、兵達は首を縦に頷かせ、敬礼をすれば、その場を離れていく。それが臨時だったとはいえ、その言葉がこの隊の隊長の遺言と取り、残存兵達は会見でまだこの近くに居るであろう、騎士団達の元へと下る。その際にここであった出来事は騎士団長並びに、その近くにまだ巫女姫が入れば、おのずとそれは伝わるだろう。]…そ、う…俺は、[――――一刻も早く妻と、まだ見ぬ子供の元へと帰らねば。]