人狼物語−薔薇の下国

21 剣と想い ─少年たちの継承戦争─


玄海の精霊師 シュテルン

― 交戦当日・ティユル河岸→ ―

……、いる。
それも一人や二人って人数じゃない。

[河の周囲を守護している部隊だろうか]

でもこっちには気付いてないみたい。
じゃあさっき来たばっかりの指示通りに、まずはあの部隊に仕掛ける!
一番近いからな。

[短剣で霧の向こうを指し示せば、
副官や血気盛んな面々を先頭集団に、
小隊が船から降り、戦場へと突入していく。

少年はしかし、前に出ない。
後方支援に回るのが主な面々のさらに後ろで、
ふいに、周囲を漂う霧のごとく重苦しいため息をついた]

(461) 2013/07/14(Sun) 01:55:06

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