― 回想/士官学校・狩勝負終戦 ―
――…兎狩り勝負……でしたっけね……。
[仕留めた獲物を並べ、曖昧に笑って見せる。
兎を追っていた筈なのだが。
横たわる獣たちに数羽、鳥が混ざっている。
チーム戦。兎の数は負けていて。鳥の数を入れると同数]
ええっと、兎と鳥って、同じ数え方する地方ありましたよね。
それにこの鳥は旨いですし。
[言い訳になってない事を口にしつつ、へへへと笑う。
くたくたになってはいたが、程よい疲労感が心地よかった]
飯食ってから、もう少し見て回って。それから帰りましょう。
食堂のおばちゃんに、夕飯持ってくって伝えてあるんです。
[とにかく、夕飯の材料は揃った。それが一番大事なことだ。
……そう思いながら、持ってきた昼食を拡げはじめた**]