[頼みの綱である手榴弾も三度目はない。
さて、どうしたものかと僅かな間、考えれば]
今は逃げるが勝ちってことかな!
[ダーフィトはくるりと踵を返し、
複雑に絡み合った通路の中へと身を投じた。
新手は最初からダーフィトを狙っていたのだろうか。
迫る速度は速く、走る肩にすら迫る手が伸びてくる。
白さから逃れるように身を捻り、振り向けば
迫り来る白い手のひら――更にはその先の眉間へと攻撃を。1
更なる追撃を行おうと構えた銃身を伸ばされた手に叩かれ、
腕に衝撃が伝わり、痺れとなって残る。
手の具合を確かめるよりも先に体が動いていた。
足でドロイドの胸部へ蹴りを入れ70その勢いで後ろへ。]