[敵が出て来ないのならば歩兵中心で攻めることにしていたため、騎兵を下げることに躊躇いはなかった。
仕掛けに嵌った者達が戻るには時間がかかるだろうが、それより後ろに居る者達は後方へと下がらせる]
[その間に重歩兵と軽歩兵は二人一組となり、更に重歩兵を前に横一列となって矢の雨を防ぎながら前進を始めた。
しかし相手の矢の威力や精度が高い。
盾の隙間を縫って射抜かれる者も少なからず居た。
それでも尚、砦に取り付かんと前進する]
[それを援護するように、下がった騎兵と入れ替わり前に出た弓兵が敵弓兵を狙い射撃を始めた。
下からの射撃であるために敵ほどの威力はない。
それでも、敵兵の下へと届けば射撃の妨害にはなるはずだ]