― 回想 ―
ロー。か、成程。お前に相応しい名であるな。
[それが血親にもらった名であると知らず勘違いしたままの...簡潔な紹介>>377をうけて頷く。彼の吸血鬼の別の姿を考えればぴたりと嵌る
感心の声とともに、鷹揚にうなずきながら、思考そこに加えるべき字を選ぶことに傾ける。]
だが足らぬ。
[噂では隠し子らしい彼。
もしそれが彼個人が自称するような高慢なる思い違いをするものであれば生かす価値もないが、余所から言われているとなれば、それをとがめだてするのは筋違いであるという見識は持っていた。
その彼に名を与えるのは、噂なれど己に連なるものならば、その程度の存在で満足してもらっては困る。という自分勝手な思考]