戻って来るぞ、急げ。[そう言うまでもなく、皆分かっているだろう。慌てず、けれど最大の速度をもって渡河が進められていく。全軍が渡りきるまであと少し](帝国軍が本気で士官学校跡地に篭っているなら)[馬体を冷たい水の流れが叩く](…公国側につつき出しても面白いか)[正面は、あのトール率いる本隊だ。囮隊とてそう離れているわけでもないから、彼らなら連携も可能だろう。そう計算する]