[元より、士官学校時代に「ラヴィとスノウ、どちらが好きなんだ」と聞かれ「自分は犬派です」と迷わず応えていたリエヴルである。その子犬がシロウの飼い犬とわかって、なお。殺すのには躊躇いがあった。――否。カレルに対し、けじめをつけるよう自ら暗に許可を出したからかもしれない。その決着がつくまでは、待ってみようかと。]