[問いながら、気遣わし気な視線は彼女の首輪へと。
先程空を飛んでいる時に、ごく近くから感じた力の波紋は、その首輪が発していたものだろう>>395。
病という楔から自身を"解き放った"術と違い、その首輪に籠められたのは竜人の少女を"縛る"術のようだ]
(……それとも。もしかしたら、自らの意志ではなく……?)
[命懸けの戦場にありながらそのような戒めを受けた姿である事は、一目見た時から気になってはいた。
しかし世間知らずの少女が踏み込んでよい事なのかと、不安はあり]
すみません。不愉快なお話でしたら、忘れてくださいね。
[竜人の少女と、彼女の傍らに常に居る青年の顔を、ちらりと見て瞳を伏せた]