[話の間に、既に残された珈琲は冷めていた、それを一口で飲み干す]
……悪い、レジーナ。俺、先に戻るね……。
……ありがと。
カタリナの事も、皆の事も宜しくな。
[その話と、既に人狼だと告白した二人を重ねて、無意識にレジーナは人狼では無かろうと考えていた為に唇からつるりと出た言葉がそれだった。
…もし。何か奇跡が起こり、リーザが帰って来て。
例え、もうジムゾンもリデルもいないとしても。
彼女ならきっと、あの子の事も暖めてくれるんじゃないか。カタリナもゲルトも、兄もいる。そんな期待も覚えて。
…自分は結局、そんな奇跡を起こせるのかと云う事から、ますます瞳を逸らしていた]