人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


伯爵家の次男 フェリクス

[>>438ジェフロイは素直にカップを取った。
もし断るようであれば「口移しにでもしてやろうか?」と戯言でも吐いていただろう。
薬めいた味のする口づけなど、自分にとっても彼にとっても災難でしかない。

一度口元に運ばれたが、紅茶の香りに気が逸れたのか一旦カップを下げる。
どうやら察したらしい。
自分のような反応を示さなかった事に内心舌打ちをしつつ。
けれど全て分かった上で口に運ぶ姿はいっそ潔いと思い。]

……。

[カップに添えられた彼の指を無意識に目で追う。]

(456) 2013/09/30(Mon) 16:37:32

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