人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


魔王 テオドール

[ ドラゴンの言う通りだ。
 "門"の向こうは異界。この世の常識が通じない世界。
 その"門"から漏れ出る力は、こちらの世界を狂わせる。
 若いころに"門"に触れ、テオドールはその力を身に付けた。 ]

 俺は「未来を知る」事が出来る。

[ だが、その能力を正確に話す必要はなかろう。
 テオドールは、聞かれた時に用意している返答をした。
 「魔法の限界」を無視するその説明で、充分説得力はあるだろう。 ]

 俺は未来において、お前の名前を聞いた。

[ ドラゴンは、声を立てて笑った。
 テオドールが今まで見た未来に、これほど楽しげなドラゴンの姿はなかった。 ]

(456) 2014/03/28(Fri) 22:33:01

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