[公国軍大尉として、敵指揮官の一人を討ち取った。その働きは本来ならば敬意と賞賛を以て大多数の公国兵に伝えられるべきものだ。けれど、そんな熱狂からは心が遠く離れてしまっている。] なんっつーか……… …、 正直、まだ実感が無いっていうかさ。 何も言葉が浮かばない。この目で見てもいないからだろう。[死んだというのであれば、そうなのだろう。しかし心が追いつかず、潜む心情は苦い。]