人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


帝国軍少佐 ウルズ

[誰かに頭を広い手で撫でられると無邪気に笑い。
もらった葡萄のひと房は、自分が半分。
背伸びをし、めいっぱい片手を伸ばして、
残りは父親と、葡萄をくれた人の口に運んだ。

疎らな記憶の帰り道、大きな父の手を握る反対の手には青色の切り花が握られていた。
青色の可憐な花は母親に渡すとたいそう喜ばれ、枯れるまでひっそりと母子の部屋の窓に彩を添えていた。]

(455) 2015/11/10(Tue) 07:47:29

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