分かった。でも、その人が疑われて、もし……処刑されそうになったら。[そこまで言って、失言の可能性に思い至る。誰を占ったのか、推測可能な範囲が、これまでに名乗りをあげた3人の分だけ、狭まったじゃないか]……言うよ。見過ごせないし。[だが、思い切って最後まで告げることにした。ヨアヒムの瞳をしっかりと見つめ返しながら。“人間だ”と、嘘の判定をした人狼を守る根拠にいずれなる――そう、信じて]