単騎だァ!?
あンにゃろ……やってくれるじゃない。
後方側面、バット投げ!
決して止まるんじゃないよッ!
[猛追する敵部隊からさらに突出して襲い掛かってくる敵将。
瞬く間に三名が打ち砕かれたのに対し、釘バットを投げつける散発的な応戦で嫌がらせするにとどまった。
単騎で突出する敵将――絶好のチャンスなように思えるのは上辺だけ、その好機は制限時間は後続が追いついてくるまでしかなく、自分たちがその期間中に討ち取れるかとなると否であろう。
だから構わず走り続けることを厳命したのは判断としておそらく正しいが、かと言って弱気な対応ばかりでは被害を無視して逃げる士気が続かない]