[蛇の尾が緩み、血親の命が、身体を再び巡り出す刹那>>251][一度は溶け消えていた氷の刃が、瞬時に紡がれ、蒼白く翻る] …ありがと。マスター。 ――…最後まで、助けてくれて。[――己の胸元へと、一息に。迸る鮮血が、ドレスの赤をじわりと深く染めていく**]