[談話室のドアをそっと押し開けて、顔を覗かせる。] こんにちは、レジーナさん、ディーター。 すみません…今年もお世話になります。[ちょこっと頭を下げて。申し訳なさそうに、毎年告げる来訪の挨拶。ディーターがここに住み込むようになって3年、寂しい冬を共に過ごせる人が多いのは、素直に嬉しい。] これは…パウンドケーキの香りでしょう? ふふふ、急いで荷物、置いてきますね。[レジーナの焼くケーキはいつでも絶品だから。ちょうどいい時間に宿に着けて、内心ほくほく。]