俺たち………似たもの同士だねェ。[夜空に零した吐息は、風が笑って攫っていった。あんまりものがない中に。入れられたものを是として。彼からは消えた義務のようなもの>>338が。きっと自分には、まだ…残っている。僅かに得られた何かを。大事にだいじに……心の奥に、そっと置いてそうして何でもない顔を作って―――今を生きている]