[こちらは覆面をしているから、すぐに誰かはバレないだろうが。それでも教官時代のことを知っているベリアンには、そのうちバレるかもなー…と、小さく舌打ちをひとつ。だがすぐに窓を膝蹴りで破り、中に飛び込む] 王太子殿下の仇、とらせてもらう[声音を変えて告げれば、軍務大臣は何のことだ、とでも言っただろうか。王太子の護衛の懐から失敬しておいた短剣を護衛官のベリアンへと投げつけ、同時に刀で軍務大臣へと斬りかかる]