― 浮遊する群島 ―[想い込めた言葉に返る、誓いの宣。>>436その響きに、言葉に言い尽くせない温かさを感じつつ、うん、と頷く。敬称を外して名を呼んだのは、自分の中に残る怯えを振り払うため。この先、何が起きても大丈夫だと──そう、改めて刻むための、ささやかな儀式]……それ、じゃ。扉が開くかどうか、やってみるから。傍で、支えてて。[願いを一つ紡いだ後、見やるのは、いつの間にか現れていた、扉]