……ううん、此方の配慮不足だから。
でも、そう言ってくれて、ありがとう。
…うん。パメラは…誰にでも優しくて、明るかったから
シモンだって…あんまり気を使わなくていい。
[パメラの部屋の方を見遣るシモンの瞳に>>435。
二人が時折話をしていたような姿は見かけた気がして。
気にするなと気遣ってくれるような言葉に、其方も、と返す。
パメラは、いつも優しくて、周りまで暖めてくれるような、
春の日差しのような子だったから。
無惨な身体だけでなく、彼女のあの温かい心が、綺麗な声が、
失われてしまったことが、ひどく哀しかった]
[シモンの手が、頭に伸びかけたようだったのには。
父母から聞いて育った軍関係者への不安が根強いだけで、
フリーデルやシモン個人への警戒ではないから、
微か、驚いた様子で瞳を瞠るも、避けるそぶりはなく。
彼が102号室へ向かうのを見送った]