[ 諜報活動をさせるため、常は敵陣を回らせているイングリッドが、
今はたまたま手元に居る。
これを利用しない手はないだろう。 ]
……俺とお前は「こえ」で話せる。
つまり、お前は俺になれるということだ。
お前はこの王旗の下で、俺の身代わりをしろ。
[ 兜を外し、イングリッドに被せる。
女の細首には重いだろうが、耐えて貰うしかない。 長く重いマントを纏わせ、詰め物をして大きな体格に見せかけ、
馬に乗せて。
そのテオドールはどうするかと言うと。 ]
俺は、別働隊でソマリアードを討ちに行く。