人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


邪眼の怪物 クレメンス

 ―― 天獄の泉:回廊 ――

[闇に包まれたのは刹那の時。
 距離と時間に干渉した誘拐は、地上から魔界まで一足飛び。

 ザッと紫昏が晴れれば、其処は堅牢な城壁の内側。
 武骨だが趣味の良い娯楽施設は、砦を思わせる。]

 さて―――、テオに挨拶……は、まぁ、良いか。
 不義理を嘆くほど、殊勝でもあるまい。

[同じ穴の貉、同じ俗物。
 彼の芸術家しての才と妙な凝り性は、神に並ぶ。>>375
 飽き性な我が身にはない探究心を躾の場とするも一興。]

 ふむ、龍人の気配もあるか。
 矜持の高い彼らにしては珍しい――…、
 喜びたまえ、君の同胞も幾らか居るようだ。

[顎を持ち上げ、力の大きさと気配を赫の眸で計り。空間転移したばかりの彼を煽るように、穏やかに微笑んで見せた。*]

(453) 2018/03/20(Tue) 22:03:38

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