[通りかかった一人の頭を丸めた僧侶が声を掛けてきた。>>#1
何でも呪詛を踏み抜いただの、属性の地に行けだの、加護はどうだの胡散臭いオカルト満載の助言を賜ったが信用する気はなく。]
『Hey,listen!!
時が解決してくれるなんて甘い考えをお持ちではなかろうな!
むしろ時間が経てば経つほどその呪いは強固にChange up!!』
[聞き流していたのがバレたのか小指と薬指を揃えて折り曲げ、
掌を上にして残った三本指でこちらを指してくる。
悪化と言いたいらしいがそれは野球用語だ、と心中で突っ込み。
怪しい言葉遣いに怪しいポーズ。こんな僧侶で大丈夫か。]
『大丈夫だ、問題ない。』
いや、そこは一番良い僧侶をくれ。
[怪しくない部分を探す方が難儀だった僧侶の言葉を信じるしかない現状に嫌気は頂点に達しつつある。
まだ手繋ぎや肩を抱いた状態でくっつくよりはましか、と。
どこか残念そうな面持ちで近場の属性の場所やらがどこにあるかは、スマホを持っている大河に甘える小狡さを発揮した。**]