[光の欠片となって現れたのは、やはり愛しい主のすぐ目の前。]トール……。[手には製菓に使う為のナイフが握られたままになっている。苦悶の表情を浮かべ、時折感情を失ったかのように力が抜けるを繰り返している。][この時には既に、二度目の空虚が訪れ始めていた。]