― カレン・城壁近く ― ――――……やべ、[思わず口に出すのも仕方あるまい。一番見つかってはマズイ相手が、まさにこの、こっそり隠れる予定だった城壁に居たのだから。>>434足に絡む術が五月蠅いのは、成程この男仕業か、あの音も、結界も。論理は一番解らない、だから詠唱途中の干渉もできない。どの言葉が何を齎すのかが予想もできないのだ。] …………ね、猫が…[流石に同じ手には乗らない。そもそもその手に乗っていない。猫のにゃー、の一声に、慌てて隠し持った宝石のありかを手でなぞった。]