[そして。カレルとの手合わせが過ぎた日など、ディークは時折ルームメイトを締め出してしまうことがあった。翌朝に向けられる皮肉な笑顔は、もうお約束。けれど彼の机に目ざとくチョコレート>>1:712の欠片を見つけて、いいもんあるなと口にしてまた少し呆れられた。伸び盛りなんだとでも返して笑ったか。遠い日の、懐かしく慕わしい記憶の名残───]