[ディークとオズワルドが厨房に籠る前後、残りのEsもぞくぞくとやってきた。
全員二人の事を気にしつつも、今は成り行きを見守ることに決めたようだ。
何処か緊張をはらんだまま、表面だけは和やかに茶会が進む。
ソマーリュやフェリクスが例のお茶を薦めているのを、]
そんな来歴はなかっただろう。
[と呆れながら訂正しつつも、企みを止めはしなかった。ただ、その様を眺める。
と、ソマーリュが兄弟の事を口にした時>>412、ひやりとした何かが背筋を滑り落ちた。
あの時と……
過去が鮮やかに蘇る。もし、二人が反逆を企てれば、彼はあの時のように阻止するだろう。
そして、彼も。
飢えた肉食獣のような眼差しを浮かべる先輩>>426を視界の中に認める。
自分は、どうしたいだろう。
表情を変えぬまま、静かに彼らの会話を見守った。**]