人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


山岳の民 ヴェルザンディ

― 太古の森 ―

[しばし待て、と言い置かれてからどれだけ時間が過ぎたか。
やがて、現れるのは剣を携えた長身の男性]

 『……よもや、千年の時を別ちし同胞がこの地を訪れる事があろうとはな。
  我はラクスを束ねし者、ネムス。
  南の風の娘、用件を聞こう』

[静かに投げかけられる問いに返すのは、ここを訪れた目的。
森の外で生じている事、変革の兆し。
そして、その中での南の山の民の選択。
それら、全てを語り終え]

 ……北の森が恵みを奪われ、そのための諍いが繰り返されているのは、知ってる。
 南の山も、同じような事が起きていた。

 けれど、それは、我らが閉ざして、拒んでいたから生じた部分も、ある。

(450) 2015/03/15(Sun) 23:01:57

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