[ カレルと入れ違いに来たフレデリカに気が付くと、
「やあ」とでも言いながら、背中の防具袋を下ろして
何事もなかったように腕立て伏せを再開した。 ]
……さんじゅーよーん!!
[ またしても数を水増ししていることに
フレデリカはきっと気付いていないだろう――
そんな予想を立てたのか、余裕の微笑みを見せて
隣で頑張っている下級生に話しかけた ]
まー、ゆっくりやるといいぞ〜。
こう言うとなんだけど、基礎体力なさそうだし。
筋肉とか全然ないんじゃね?
[ 腕立て伏せの手を止めて、フレデリカの全身を
無遠慮にまじまじと見つめた。 ]