[淑女と言われると非常に微妙な顔をしたが。
きっとユーリエの事かと思えば皺も薄れた。]
その声は聞いた気がするが、
わたしは訳もわからぬ戦いに身を投じる意思は無い。
わたしの戦場はここではないからだ。
[戦う場所は、会うべき鬼はここには居ない。
だから違うと首を振る。]
降りかかる火の粉であれば、
払いのけるつもりではいるが―…
[と再び視線を鋭く男へと向ける。
ありありと自身との差を口にされれば皺も寄ったが。
弓の技量はともかく体格差は否定できない。
遠距離では引けを取らないが、接近戦では確かに力不足だろう。]