[動かない視界の中に、懐かしい顔が飛び込んできた。
急いで来たのだろう、息は荒く二人とも涙目で。
二人とも泣いてるのに、胸の奥が暖かい。
会いに来てくれたのが、会えたのが、ただ嬉しかった。]
…リア ウェル
[弟が覆うようにして体を抱きしめたので、
幼い時のように、包むように腕を回そうとしたら、
片腕しか持ち上がらず添えるだけになってしまった。
いつもは炭で汚されていたのに、今日は自分の血で汚している。
それに、背中が厚い。
子供の物ではない厚みに、薄く笑った。]
大きく なっ …
[大きくなったねといったつもりだったが、言葉が途中で掠れて。]