― 回想:参戦前の一幕 ―
[舞い降りた自分たちに対した氷竜の姿>>320に一瞬見惚れたのは、羽竜を見た事への驚きも大きかったが。
王国に加護を与えし二者の一方を思い出した、というのも少なからずあった。
アイヒェの家は先代である祖父の方針で氷海を等しく奉っており、少年もその影響を少なからず受けている。
だからこそ、氷海を敬う年配者たちの反応──『蒼氷卿』の眷属を蔑ろにして云々、となるのを予測できて、急がないとまずい、という結論に早々と達したのだが、それは余談として]
お?
どーした、シュテルン。
[港を回って聞き込みをしていた所に駆け寄ってきたシュテルンの、只ならぬ様子に首を傾げつつ。
落ち着かせるために人の多い波止場を離れ、丁度の人の余りいなかった漁具置き場で話>>441を聞いた]