― 銀嵐の白原 ―[宿屋から飛び出した直後。思う所を抱き、すぐ様、銀嵐を掛ける機動を転換させた。今度は自分の方が冷静だ。恐らく皆、宿屋から直線に走る者が多いだろうと考えての事。…自分までもが遭難する可能性は。無視していた。この少年の姿をした青年は、命を斜構えていたから]