― 14年前/辺境伯の館 ―
[人となりを知りたいのだと、理由>>381を明かされれば、
相手の表情につられたように…ツェーザルの笑みも自然と柔らかいものになる。]
なら、…あの。
おはなししたら、
……おいらも、オクタさまのことを
もっと知れるようになりますッスね。
[それはなんだか、とても素敵なことのように思えた。
それ以来、他に誰かがいるところでは――ツェーザルは臣下の立場を崩さず、呼称もオクタヴィアスさまの侭だったが。
“おはなし”する時には、親しみを篭めて、未来の主君の愛称を口にしたという*]