クレステッド、な、[心の裡の声が、口にそのまま零れた。>>437 橋の北側、その入り口を塞がんとばかりに立ちはだかる一群。その先頭に立つは、あの銀灰の剣士。] そいつァ、 クレステッド・フォラータって奴かい?[続く声は、心の裡には乗せずに紡がれた。視界の先、まだ距離はあるものの、彼の姿がはっきりと見とめられる。向こうからも、2メートルもある自分の巨躯は、確認することが出来ただろう。視線が重ねれば、好敵手を見つけた歓びに、目を輝かせる。]