―陸戦場―[レイピアの衝撃にこちらは身じろぎもせず、縦長の瞳は対峙するその姿を見つめる]そうしたのは…誰だと思っている……憎い?このボクが人間相手にか、うぬぼれるなよ……。[一度はぶつけたそれを、抑えるようにしたのは、向けられた言葉にプライドだけではなく、そこにもうひとつのよく似た面影も感じていたから。それは本来のものであるが、今はそれに気づかず]親友《ファミーユ》は……元気にしているかい?[ただそれだけは、たとえ仇敵《ファミル》として認識した相手であっても確かめたかった。その思いの一旦、少しでも気づければまた少しその場は違ったのかもしれない]