[ 各国で計画されているガルー種の兵器転用計画。
ケルベロス、フェンリル。エインヘリャル。
クレステッドもまた、同じような実験を受けていた。
──施されたのは『ガルム』。
長命種・コーシスは生命力が通常の人間より強い故
治験から人体改造まで、実験の被検体とされることが多かった。
その生命力故、幾度の実験にも耐えられるのは大きい。
故に通常のガルー種の遺伝子では無く、
特殊な能力を持つガルーの遺伝子を付与されたもの。
クレステッドは50年以上前に実験を施された。
人間の理性を保ったまま対象の血を介し
死者の真の姿を識る能力を得ることになる。
疲れやすくなる、体力の消耗が激しくなる等>>0:418
多少の副作用は発症したが、組織からは然程問題では
無いと判断された。
──故に、幾度と無く戦地へと派遣されることになる。
通常の人間よりも優れた身体能力と
死者の姿を視て、聲を聞く異能を持つ逸材故に>>0:420。]